2019年11月11日

短篇書いたよ

1: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:55:00 ID:RVY

誰か起きてる?




転載元https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1573242900/

2: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:55:48 ID:RVY

やっぱり今度にしよう
無駄なスレッド立てちゃってごめんなさい


3: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:56:20 ID:8jL

うpってもええんやで


4: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:56:53 ID:RVY

じゃあうpる


6: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:57:35 ID:RVY

「いつもの帰り道、わたしは友人に向かっていつもの悩み、というか自身の不満を口に出してみた。
これからの人生はおそらくつまらないだろうという不満、悲劇、嘆きを。
それに対して友人がどう返したのかはよく覚えていない。
なにか、本質的な解決には全く繋がらないが、確かにそうといえばそうだよねというような、いわばほんとうに覚えにくい返答をしたのだろう。
そして会話の沼にハマる。


7: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:58:02 ID:RVY

結局いつまでたっても埒は明かず、通常通りのぐだぐだの議論のようなものもいよいよ終わりかけた時、最後に友人は忘れられない一言を残していった。
「将来のこととか、職業なになろうとか、多かれ少なかれみんな悩むもんだよ。悩んでないとしたらその人はあえて現実逃避してる。だから、まあ心配しないでもなんとかなると思うよ」


8: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:58:25 ID:RVY

あまりに唐突な、かつ完全なる正当化に成功した牽制を前にして、わたしは情けないことにただただ怯むことしかできず、あとは適当に故事成語などの語句を手前に並べて呻くのみであった。友人はあの時、禁忌を冒したのだ。


9: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:58:46 ID:pcD

なるほどテーマは青春と禁忌か


10: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:58:51 ID:RVY

結果的にあの発言はわたしにとっての友人の信頼度を一定数下げることになったが、しかし少し考えてみるに、わたしにも非はあった。
というのも友人から見る分には、タブーを冒させてしまうほどにわたしには守るべきものも何もなかったのだ。とっととタブーを破って話を終わらせよう。そう思わせてしまったのはくだらないとしか感じられない話をしてしまったわたしが原因とも言える。


11: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:59:11 ID:RVY

そんなことを友人と分かれたあと考えながら、夜道を自転車で走っていた。友人はくだらないと考えているようだが、わたしにとってはあの愚痴は本心からのものだった。


12: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)04:59:42 ID:RVY

ほんとうに不安でしょうがないのだ。これからの人生、何も起こらないということはないと思う。
それなりに、人並みにビックリする出来事もあるだろうし、感動したり、時には全く眠れないほどに緊張したり、不安になったりすることもあるだろう。


13: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:00:20 ID:RVY

しかし、それで終わりなのだろうか? 
人並みに、あるいは人一倍喜怒哀楽に乱されて、今までの出来事とそれに伴う心象すべてをひとつの小説にまとめてみなさいと言われれば、文庫本一冊では収まりきれないほど描ける…そんな人生だったとして。

「で?」っていう。

なんなんだろう。
いや、うん、人生がいい人生ならいいと思う。これからの人生、幸せなことが起きれば起きるほど良いし、嬉しい。でも、仮に運良くそうした人生を歩めたとして、「で?」。


14: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:01:02 ID:RVY

いやわたしは「みんな何が楽しくて何が哀しくて生きているんだろう」、というような太宰治インスパイアード系角川スニーカー文庫的センチメンタリストを演じたいのではない。楽しいときは楽しいと心から思うし、心から悩むこともある。そんなときに客観的な自分はいない。
わたしだってみんなと一緒に、悩んだり、怒ったり、ただただ目の前のことでいっぱいになるときだってある。というか、ほとんどそうだ。
でも、一度いろんな事が終わって、ひと息ついて、これまでのこと、これからのことに想いを巡らせたとき、わたしはこれまでもこれからも何もなせずに終わっていく気しかしてこないのだ。


15: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:01:38 ID:RVY

たぶん、これはどうしたって解決しようのない悩みだろう。唯一の解決策といえば、悩み自体を忘却してしまうことくらい。
それとも、これらもみんな悩んでること? わたしは誰とも差別化できなくて終わり? 家族や親しい友人、親しい仕事仲間がわたしを人並みかそれ以上に大切に想ってくれて、それで終わり? 
わたしは記号でしかないんだ。わたしを抽象的に、より抽象的に描けば、日本に住んでいた、人並みかそれ以上に幸せだった女。
ただそれだけ。ドビュッシーならいくら抽象化してもそんなふうには描かれないだろうな。わたしもドビュッシーのように生きられればよかった。


16: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:02:26 ID:RVY

まあでも、いつまで悩んでてもしょうがないし、まずは人並みかそれ以上に幸せにならないと。とにかくそこから。それがたぶんすごい大変なんだろうけどね。頑張ろう! 
みたいなことを、いま考えてます。あーただの愚痴になってしまった(笑)。
ところでみなさんのなかにクリスマスに誰かとあう予定ある人いますかー(笑)。
東北は雪がちょうどいいくらい積もってて、ザ・クリスマスみたいになってきてます。
わたしはこのクリスマスまでの10日間くらいの時期の、街全体に漂うせわしない雰囲気が大好きなんです。
これといった思い出があるわけではないけれど、この時期はテレビ番組も、コマーシャルも、商店街も駅前もどれもクリスマスの色をまとってて、そのみんなが作りだす一体感のようなものが温かいんですよね……。
来年はもっと楽しい年になりますように\(//∇//)\


17: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:02:42 ID:RVY

かわいい、と彼は思った。2010年12月に書かれたブログ。たまたま辿り着いたブログだった。「太宰治インスパイアード系」で検索したらちょうど同じ言葉を使っていた唯一の検索結果だった。


18: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:03:22 ID:RVY

これは意外なほどに彼にとって示唆に富むテクストだった。彼の抱える、生活全体を支配する悩みとおおよそ通じるものがあった。
内容そのものにおいては一貫して退廃的とも言えそうな趣旨で綴られているものの、文体からはこれが彼女の歩む青春だと言わんばかりの力強さも窺える。
女性と交流する機会に恵まれなかった彼が、このアンバランスな健気さに少なからぬ影響を受けたことは想像に難くない。
いかなる場面においても何らかの形での対象でしかあり得なかった女性というものに、これほどの深い自我と鋭い思索を知覚したのははじめてだった。
これまで物語のヒロインあるいは単なる端役でしかなかったはずの女性が、自分らと同じように主体的に、主人公的に人生について悩んでいたのである。
そしてこの発見を通じてでてきた彼の感想は、「かわいい」であった。知的であることが、かわいかった。


19: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:04:09 ID:RVY

彼はブログのメニュー欄の画像という文字をクリックした。
ほとんどが電柱らしきものや読んだ小説の表紙、自分で作ったのであろうカレー的なものの画像などであったが、一つだけ、友だちらしき誰かと並んで後ろ姿でピースしながら写っている画像があった。
どちらが彼女なのかはわからないが、どちらも小さかった。おそらく彼女でないほうの子はあの記事の冒頭にでてきた子なんだろう。
この制服を着た小さなふたりが、ああいう会話を普段からしている。彼は改めて驚かざるを得なかった。
女子高生がーーー彼は電車内かツイッター上でしか実在する女子高生を見てこなかったがーーーやはり確かに、制服を着て、かわいい声を発しながらも、我々と同じかそれ以上に主体的に考えて、
自分というものを客観視して、メンヘラ的な方法とは別の次元で生きる意味などを探し求めている。
おそらく彼女たちが世界でいちばん輝いている。


20: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:04:29 ID:RVY

彼女はこの当時で高校の二年というからいまは二十二歳ほどになるが、どんな生活を送っているのだろうか。彼はブログのトップに戻って、最新の記事一覧のところを見た。最後の記事は2011年2月26日だった。
タイトルは「二次試験まで一年を切ってしまいました」。開いてみると、


21: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:05:30 ID:RVY

こんばんは…………
突然ですが、今回が最終回になりそうです!!! いやほんと、突然になってしまった(汗)
ちょっと受験勉強の方がいまのところわりと厳しめで、親からは国立に行けと言われているので…もう一年切っちゃったし、本格的にそろそろやらないとなーと思って。
今までも一週間に1,2回しか更新してないし、たぶん更新のための時間も割こうと思えば割けるんだけど、わたしってそういうところ融通効かないので…。
わたしの全てを受験に捧げるためにも、一旦ブログの更新をストップすることにしました(T . T)
ほんといきなりで申し訳ない! 放送室の最終回を思い出す終わり方(笑)。わたしのファンもそうかあ悲しんどるな………。
うんうん、まあでもたぶん受験終わらないうちに戻ってくるとは思います(笑)。わたしの唯一の逃げ場がここなので(笑)
そのときは温かく迎え入れてあげてください!!!
ではまた! 来年!(たぶん今年)


22: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:06:10 ID:RVY

下のコメント欄をみると、激励の言葉や見送りのコメントが6件ほど来ているようだった。案外狭いコミュニティ内でのブログだったのだと彼は思った。あるいは当時はこれくらいがふつうだったのかもしれない。
そのままスクロールして、最後のコメントを読む。なぜかそのコメントだけ投稿から4年が経った2015年のものだった。
「美咲さん、結局どうなったんだろう。無事を祈っています。」
それだけだった。はじめ彼は受験のことを言っているのだと思ったが、だとすると、「無事を祈っています」はなんだろう。ふつう受験結果に「無事」という言葉は使わない。


23: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:06:42 ID:RVY

不意に嫌な予感が彼の脳裏をよぎる。
彼はブログのトップページに戻り、それまでの記事を一つ一つ確認した。
朝の電車通学での出来事、クラスでの恋愛の話、久しぶりの駄菓子屋で感じたこと…たわいもないものがほとんどだった。手がかりは見つからない………。
あの震災以降、その直後に更新が途絶えたブログやツイッターがしばしば話題になった。
ベガルタ仙台のファンブログ、絵師のツイッターアカウント、愛猫ブログ。
彼らのブログ、ツイッターのもともとのテーマが当然ながら一人ひとり多種多様で千差万別であったことが、より事にリアリティを帯びさせた。コメント欄にはご冥福をお祈りしますなどの書き込みが相次いだ。
まさか、彼女もそのうちの一人なのだろうか。彼女のブログの場合、ほんの直前に更新が途絶えたわけでも更新されない理由がないわけでもない。気がかりだ……。


24: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:07:40 ID:RVY

しかし彼もインターネットによほど慣れていないわけではない、無理があることはすぐに、諒解した。何をしようと彼女の消息を彼から知るのはどうしても無理だーーー。
彼は外に出た。面する大通りからは桜の香りが漂っていた。大学生らしき男女ふたりが通りの歩道を当然のごとく歩いていた。彼はやっぱり一人であった。
人というのは会うことが一番はじめの段階で、学校でも職場でもバイト先でも、対面してはじめてその人とうまくいくか、嫌な人かどうか、その人が面白いのかどうかが徐々にわかっていく。
しかしインターネットは、それ以前の関係しか提示してこない。どんなにその人の書くもの写るものを全てみて、その人の何もかもを知ったつもりになっても、それはただ一回、対面すること以前の関係でしかない。
初対面ではないどころか、初対面以前の関係でしかないのである。人は、会わないと何も起こらない。
彼は姿勢を正した。いつか忘れて、いつか来る。この世界を生きよう。
彼女も、俺から見ればインターネットの記号だっただけで、実際には東北のどこかでこの世界を必死に生きていたのだ。
俺もこの外面しか見えない世界で、全員が内面を持つこの世界で生きていこう。
 彼の自分史がこの瞬間から出発した。


25: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:07:57 ID:RVY

終わり

テーマは「諦念」です


26: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:17:22 ID:hbU

乙です
面白かったよー


27: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:22:43 ID:hbU

最後が少し急な感じもしてる
彼がなぜそう思うようになったのかを
読んでる人がはっとさせるような部分が欲しいと思った

自分にはこんな文章かけないけど


28: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:35:30 ID:pcD

もっとこうセリフ多めの方が
受けるのではないだろうか


29: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:39:42 ID:7E5

短編ならオツベル と象みたいに
要点を掻い摘んで比喩的表現を入れた方が
想像の余地とかあって楽しい


30: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)05:41:29 ID:tTY

テーマの字が読めないのと意味がわからない!

たぶんこの文章のレベルより頭のレベルが低いからやろな


31: 名無しさん@おーぷん 19/11/09(土)07:10:00 ID:7E5

>>30
いや、文章が実際に読み難いんやで
説明に余談が多過ぎるんやね


ラベル:おーぷん小説
posted by 夜のVIP at 19:00| Comment(0) | おーぷんSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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